埼玉県内の40市におけるWebサイトアクセシビリティ対応調査報告

はじめに

総務省が策定した「外部サイトを別ウインドウで開きますみんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」では、国及び地方公共団体等の公的機関のホームページ等について、「いつまでにどこまで対応するか」の期限と達成等級を検討することを推奨しています。その目安として、既に提供しているホームページ等については、以下の期限での対応を求めています。

  • 2012 年度末まで 「ウェブアクセシビリティ方針」策定・公開
  • 2013 年度末まで JIS X 8341-3:2010 の等級A に準拠(試験結果の公開)
  • 2014 年度末まで JIS X 8341-3:2010 の等級AA に準拠(試験結果の公開)

そこで、当協会では、国及び地方公共団体の公式ホームページについて、アクセシビリティ対応と方針の公開について、どの程度取り組みが進んでいるかを調査いたしました(これまでの活動例:第2回調査報告東京都30自治体調査報告仙台調査報告東京都の公共性の高い企業・団体調査報告東京都各部局調査報告宮城県内の県市町村調査報告参照)。
このたび、埼玉県内の40市におけるWebサイトについて、どの程度対応が進んでいるかの調査を以下のとおり実施しましたので、ご報告申し上げます。

調査方法

調査対象:
埼玉県全市(さいたま市の区部は除く) 計40件
調査時期:
2015年10月下旬から2015年11月下旬
調査手順:
JWAC品質維持向上部会メンバ11名で、同一サイトを2名ずつで分担しダブルチェックして、結果を照合しました。
調査環境:
Web Accessibility Toolbar、Internet Explorer

調査項目

以下の10項目について、Webサイトのアクセシビリティ対応を評価しました。アクセシビリティ対応詳細評価基準はこちら

  • (1) すべてのimg要素(画像)にalt属性がある
  • (2) 意味のある画像をCSS背景画像で指定しない
  • (3) 見出し要素が適切に使われている
  • (4) ページを開いても自動で音声が再生されない
  • (5) 200%に拡大しても問題無く利用できる
  • (6) すべてキーボード操作可能である
  • (7) 動き、点滅、スクロールしない
  • (8) メニューを読み飛ばす機能がある(AかBのうち1個以上満たせば良い)
    • A) メニューを読み飛ばすページ内リンクがある
    • B) 本文を示す見出し要素がある
  • (9) アクセシビリティに関する記述がある
  • (10) 複数の問合せ手段がある(AからEのうち2個以上満たせば良い)
    • A) 電話
    • B) FAX
    • C) 住所
    • D) 電子メール
    • E) フォーム

調査結果の概要

サイトのトップページのアクセシビリティ対応について、調査をしましたので下記に概要をご報告いたします。

  • (1) 57.5%のサイトで、すべてのimg要素(画像)にalt属性がありました。(40件中23件)
  • (2) 37.5%のサイトで、意味のある画像をCSS背景画像で指定していませんでした。(40件中15件)
  • (3) 52.5%のサイトで、見出し要素が適切に使われていました。(40件中21件)
  • (4) すべてのサイトで、ページを開いても自動で音声が再生されることはありませんでした。(40件中40件)
  • (5) 92.5%のサイトで、200%に拡大してもテキストの表示に問題はありませんでした。(40件中37件)
  • (6) 75%のサイトで、全てキーボード操作可能でした。(40件中30件)
  • (7) 55%のサイトで、画像の点滅や自動的に動くコンテンツはありませんでした。(40件中22件)
  • (8) 95%のサイトで、メニューを読み飛ばす機能がありました。(40件中38件)
    • A) メニューを読み飛ばすページ内リンクがあります。(40件中34件)
    • B) 本文を示す見出し要素があります。(40件中31件)
  • (9) 72.5%のサイトで、アクセシビリティに関する記述がありました。(40件中29件)
  • (10) すべてのサイトで、複数の問い合わせ手段がありました。(40件中40件)
    • A) 電話(40件中40件)
    • B) FAX(40件中28件)
    • C) 住所(40件中40件)
    • D) 電子メール(40件中12件)
    • E) フォーム(40件中18件)

表.埼玉県40市のアクセシビリティチェック結果一覧


図.埼玉県40市と以前に行った東京都30区市(23区と人口が多い7市)の結果の比較

  • 注1)グラフの横軸の数字は、調査項目の番号と同じです。
  • 注2)「2. 意味のある画像をCSS背景画像で指定しない」は東京都の調査時には調査項目としてなかったため、東京都の結果はありません。
  • 注3)「8. メニューを読み飛ばす機能がある」は東京都の調査時とは基準が異なるため、東京都の結果はありません。
  • XLS資料を別ウインドウで開きます各ホームページのアクセシビリティ対応調査結果の詳細はこちら(XLSX 13.1KB)

ページの先頭に戻る