Webサイトへのアクセシビリティ方針公開についての第3回調査報告

総務省が策定した「外部サイトを別ウインドウで開きますみんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」では、国及び地方公共団体等の公的機関のホームページ等について、各団体の事情を踏まえて期限と達成等級を検討し、できるだけ速やかに対応することを求めています。その目安として、すでに提供されているウェブページの場合、2014年度末までに、JIS X 8341-3:2010の達成等級AAに準拠(試験結果の公開)することが記されています。

そこで、当協会の会員企業であるNTTクラルティ社において、国及び地方公共団体の公式ホームページについて、2015年5月下旬時点でのJIS X 8341-3:2010に関するアクセシビリティ方針及び、試験結果の公開状況を調査いたしましたので、その結果について報告いたします。

調査方法

調査対象:
12府省および47都道府県公式ホームページ
調査時期:
2015年5月下旬
調査手順:
JWAC会員企業であるNTTクラルティ社員により、各サイト2名でダブルチェックしました。
調査項目:

以下の項目について、Webサイト内への掲載の有無を調査しました。
ただし、ウェブサイト全体に関するもののみを対象とし、組織内の部局等のみが対象となっているものは対象外としています。

  • (1) アクセシビリティ方針
  • (2) JIS X 8341-3:2010に基づく試験結果

詳細評価基準

記載項目

表中、情報がない箇所や、該当しない箇所は空白としています。ただし、試験結果について、目標期限を過ぎて結果が公表されていない場合は「記載なし」と入力しています。

方針の定義

今回の調査では、以下いずれかの内容を満たすものを「方針」と判断し、その有無を調査しています。

  • ページタイトルまたはブロックの見出しに、「方針」や「ポリシー」など、方針であることが分かる文言が記載されていること。
  • 内容に、少なくとも「目標とする達成等級」が記載されており、JIS X 8341-3:2010への対応についての記載と判断できること。
  • ※調達のための仕様書、会議資料等に記載されているものは対象外としています。
  • ※ウェブサイト全体に関するもののみを対象とし、組織内の部局等のみが対象となっているものは対象外としました。

該当項目の探索方法

方針について

  • (1) トップページ内にある「アクセシビリティ」のリンクから探索。
  • (2) このサイトについて、サイトポリシー、利用の手引き、使い方説明、運営方針等のページ内にある「アクセシビリティ」の記載、またはそれらのページ内にある「アクセシビリティ」のリンクから探索。
  • (3) サイト内検索で「アクセシビリティ」と検索し、検索結果の上位10件のページから探索。
  • (4) Google検索でドメインを指定したうえで「JIS 8341」と検索し、検索結果の上位10件のページから探索。

試験結果について
方針ページに試験結果が記載されていない場合、前述の(3)(4)と同様の方法で検索し探索。

※「試験を実施した」旨の記載がある場合でも、対象ページ、達成基準リスト等、試験結果の詳細が判断できない場合は「×」としました。

調査結果の概要

(1) アクセシビリティ方針について
  • 国の府省では、2/3のサイトがアクセシビリティ方針を公開していました。(12件中8件)
  • 都道府県では、6割のサイトがアクセシビリティ方針を公開していました。(47件中28件)
(2) JIS X 8341-3:2010に基づく試験結果
  • 国の府省では、4割強のサイトが試験結果を公開していました。(12件中5件)
  • 都道府県では、3割強のサイトが試験結果を公開していました。(47件中15件)

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