Webサイトへのアクセシビリティ方針公開についての第2回調査報告
総務省が策定した「みんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」では、国及び地方公共団体等の公的機関のホームページ等について、いつまでにどこまで対応するかの期限と達成等級を検討することを推奨し、その目安として、既に提供しているホームページ等については、2012 年度末までに、 JIS X 8341-3:2010 に基づき目標とする「ウェブアクセシビリティ方針」を策定し、公開するよう求めています。そこで、当協会では、2013年3月中旬時点での国及び地方公共団体の公式ホームページについて、アクセシビリティ対応の検討と方針の公開について、どの程度取り組みが進んでいるかを調査いたしました(第1回調査報告参照)。
しかし、調査以降の3月末に、多くの団体がアクセシビリティ方針を更新したことがわかり、再度同様の調査を以下のとおり実施しましたので、ご報告申し上げます。
調査方法
- 調査対象:
- 47都道府県および12府省公式ホームページ
- 調査時期:
- 2013年6月下旬
- 調査手順:
- JWAC品質維持向上部会メンバ9名で、同一サイトを2名ずつで分担しダブルチェックして、結果を照合しました。
- 調査項目:
-
以下の項目について、Webサイト内への掲載の有無から評価しました。詳細評価基準はこちら
- (1) JIS X 8341-3に関する意識
- (2) サイトについてのアクセシビリティ配慮
- (3) アクセシビリティ方針が掲載されているURL
- (4) 「みんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」に則ったアクセシビリティ方針
- (5) 目標達成設定内容
調査結果の概要
47都道府県について
- (1) JIS X 8341-3に関する意識
- 8割弱の都道府県は、JIS X 8341-3について意識していました。(47件中37件)
- (2) サイトについてのアクセシビリティ配慮
- 9割強のサイトが、アクセシビリティについて何らかの配慮をしていました。(47件中43件)
- (3) アクセシビリティ方針の掲載
- 8割弱のサイトが、アクセシビリティ方針を策定し公開していました。(47件中37件)
- (4) 「みんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」に則ったアクセシビリティ方針
- 3割強のサイトが、「みんなの公共サイト運用モデル」に基づいたアクセシビリティ方針を公開していました。(47件中15件)
12府省について
- (1) JIS X 8341-3に関する意識
- 3/4の府省は、JIS X 8341-3について意識していました。(12件中9件)
- (2) サイトについてのアクセシビリティ配慮
- 半数のサイトが、アクセシビリティについて何らかの配慮をしていました。(12件中6件)
- (3) アクセシビリティ方針の掲載
- 6割弱のサイトが、アクセシビリティ方針を策定し公開していました。(12件中7件)
- (4) 「みんなの公共サイト運用モデル改訂版(2010年度)」に則ったアクセシビリティ方針
- 1/3のサイトが、「みんなの公共サイト運用モデル」に基づいたアクセシビリティ方針を公開していました。(4件中12件)
目標達成設定内容について
「みんなの公共サイト運用モデル」に目安として記載されている設定に対して、
- 2013年度末までに「Aに準拠」と同等または上回る目標設定をしているのは、都道府県で9件、府省で1件
- 2014年度末までに「AAに準拠」と同等または上回る目標設定をしているのは、都道府県で3件、府省はなし
でした。各団体の目標達成設定内容はこちら